BAD OR TRUE

いつか誰かに教えられた未来が　この手の掴んだ先に繋がっているのなら
全てが夢であれば良かったのにと　闇夜に浮かぶ月を僕は睨んでいた

愛する人と護るべき他人の世を秤にかけ　僕たちが選ぶべき後悔は
迷いの中で迫りくる運命に　立ち止まることさえ許されることもない

誰も皆　祈りを歌う　名も知らない　神に縋り
僕たちは　夢うつつに　終焉を　描く

真っ直ぐに進んでいけばいい　真っ直ぐにこの手を伸ばせばいい
貴方の言葉が道を示してくれる　それだけで僕は前を向けた

どれほどの痛みを抱えても　逃げ出してしまいそうな時も
隣で貴方が微笑んでくれたから　それだけで僕は前を向けた

立ち去っていくその背中を追いかける　震えたか細い声は雨音に飲みこまれ
違えた道は二度と交わらないと　明けない夜も悪夢も全て終わりにしよう

もう一度最後に抱きしめて　砕けそうな心を抱きしめて
過ぎ去りし日々に変わらず貴方がいる　それだけで僕は前を向ける

錆び付いた剣を振り上げて　穏やかに瞼は閉じられて
最期に貴方が微笑んでくれるなら　それだけで僕は前を向ける